piyoko99's diary

色々書くブログ。気に入らないけどたまたま見てしまった人は見なかった事にして下さい。

なんでかくれてるのか→荒らされるのと自分の身が可愛いからです。

3次元BL同人誌の歴史の一端をしるBBAです。

微妙な歴史の始まりとして、
「同人誌には責任者として奥付を書くこと」というのがある。
昔はネットがなかったので「実在する住所」と「本名」をかかねばならなかった。

ジャニーズ事務所については(以下、事務所と略す)
コンサートに行くには各グループのファンクラブに入らなくてはならない。
ファンクラブに入らなければコンサートの抽選の対象にならない。
ファンクラブに入るには

「実在の住所」と「本人を確認できる顔写真付きの身分証明書」が必要である。

ファンクラブにはブラックリストが存在し、
ブラックリストに載せられるとコンサートに行く事ができなくなる。
ブラックリストに載せられる主な理由はコンサートのチケットの転売行為である。

 

また事務所のグループのファンの中にはヒエラルキーがある。

下記を上位から順に紹介する。
・TOP担 ファンを担当するトップのファンの意:
(コンサートに行き、番組を観覧し、出待ちをして手紙を渡したり、話しかけたりすることのできる出待ちの統率をする集団 公共の道路に広がったりしてオリキが歩行者に迷惑をかけないように整列させたり、まとめてファンレターを渡したりする。その代わり、事務所のファンクラブに就職したり、オテツと呼ばれて該当タレントが出演する番組を優先的に見学できるなどのメリットを享受できる)
・オリキ、リキ(力)の入った追っかけの意:
(コンサートに行き、出待ちをする一般ヲタ)
・ヤラカシ 法的にやらかしている追っかけという意:
(出待ちの中でもタレントのプライベートでの生活を侵害する行為を行う者、
学校や駅、自宅までのつきまといやおっかけ行為を行う、タレントとプライベートで繋がろうとする、親戚や友達にタレント関連の事で迷惑をかけるなどである
最終的には事務所やTOPやオテツに見つかって詰められて法的に逮捕されたり、勿論ブラックリストに載せられる)
・イッピ、一般ピープルの略称:
(コンサートに行く一般ヲタ)
…ヲタかどうかの境目である大きな壁…
・茶の間 ※ほぼ蔑称、一般人と変わらないファンを指す曖昧な呼び方(コンサートに行かないヲタ、テレビだけみてお金を落とさないヲタ)

つまりファン活動としてコンサート(舞台)に行ったことがあるかどうか、というのは
その一点のみでファンかどうか名乗っていい境目として扱われる。

そしてコンサートは行けば行くだけファンとしての地位は高い。
当たり前だが、売れてない初期の時期から応援してきた方がお金を落としているので
基本的に昔からのファンのでかつコンサートにたくさん行った事のある人間が偉い。
という事になっている。

ここまでが事務所とヲタの基本説明である。


一方、同人誌におけるタレントの厚盛としては1990年台から2000年まで
SではKとN、逆カプは死すべしみたいな勢いで解釈の違いで仲が悪く、
コンビグループであるKについても同様だった。

ある時、コンサートにはファンからのファンレターを入れる箱が置いてあって、
一方のカプの人間が逆カプの同人誌を放り込んだ為に住所が特定され、
事務所に同人作家が呼び出されて、TOP担に目の前で同人誌をビリビリにやぶかれ
二度と同人誌を書かないと誓約書を書かされて、ブラックリストに載せられた。
海賊版の違法商品を作ってヤラカシと同等の行為をしたとみなされたということである。
コンサートに行けないという事は直に生でタレントに合うことは
不可能でファン活動生命を絶たれた、と言ってよい。
TOP担に顔も割れているので全部のコンサートを回るTOP担を含むグループの目から逃れることはできない。
要するに事実上タレントのファンをやめろという事である。

これが事務所同人の隠れるべしとされる根拠となる有名な事件である。
因みにこの制裁はヤラカシも呼び出されて「同人を破く」を抜いた形で行われる。
勿論内容によっては普通に逮捕される。
 

事務所の関連した二次創作する同人作家は一方でファン活動をするヲタでもある。
この事件を知っているために同人作家はブラックリストに入れられる事を非常に恐れており、
割りと多くのヲタにもこの事は広く知られている。

なので事務所を応援するヲタにとってBLとかBLじゃないかに関わらず
同人→著作権を侵害した違法商品でありタレントの尊厳を損なう犯罪者という基本認識である。

海賊版の違法商品の他の例としては闇写(ヤミシャ)と呼ばれるコンサートで
盗撮した写真や(コンサートの会場付近の路上で売られている)
公式に雑誌に撮り下ろした写真をコピーしてまとめた本や
雑誌のインタビューを抜粋してまとめた本
タレント自宅や実家の住所をまとめた本である。
また実家の住所をまとめた本については裁判を起こされ、敗訴している。

※また又聞きだが、タレントの親戚にインタビューを行って同人誌にした人間もいるらしい。これは完全に海賊商品そのものだろう。

で、これがネットが普及する前の話である。


遡るが、ジャニーズには「担当」という基本概念がある。
ファンクラブに入会するときに自分の一番好きなタレント名を記載する事から
由来しているとされ、「誰が一番好きなのか」を

「一名だけ」ファンクラブに登録するのである。(現在はウェブから何度でも変更可能)(コンサートで販売するグッズの数の参考にしているらしいとされる)
ファンクラブはグループにつき一つで、複数のグループが好きなら
それぞれのグループのファンクラブに入る必要がある。

「同担拒否」という言葉があり、「同じタレントの担当が嫌いです」という
独占欲と出た杭は打つという基本概念を事務所のヲタは共有しているといっても
過言ではない。(最近では大分薄れてきた)

更に「コンビ萌え」「シンメ萌え」と呼ばれる単語がある。
この呼称はコンサートでアルバムに収録された二人で歌唱曲を担当する
またプライベートで仲がいい(雑誌・テレビなどでの情報を根拠とする)とされる
タレント二人に萌えている事を指す。ただ行き過ぎた妄想であるとされる内容は
脳内がお花畑と言われ、多数のファンからは嫌われている。

蛇足だが本人たちは上記のようなヲタや同人誌が存在していること自体は認識しているが、商売上乗っかる場合(主にコンサート)もあるし、主にラジオなどで話題を振られると質問を誤魔化したり空気を壊さない程度に嫌がるタレントもいる。多くは後者であり多数のヲタはその事を認識しており過度の妄想の押しつけを同様に嫌っている。

この前提で、ネットが普及し、1999年に2ちゃんねるが始まり、
やがてジャニーズ板ができた。
(というか筆者が居た頃は2002年からおよそ2010年までの間である)
そして各グループには確固としたすみ分けが存在した。

総合・ライブ・担当別・コンビ、が基本である。

2ちゃんねるにはまだmixiはなかったのと
情報の速さから大きく集合知として重宝されていた側面がある。

そこにかわる大型掲示板というのは恐らくなかった。
定価でのチケットの交換所はあったが管理人が管理を行き届かす事は不可能な為
なんらかの不満がでてしまい個人サイトでの情報媒体の精度が勝ることはなかっただろう。
(主に公式よりも早いテレビの出演情報を探す情報源として活躍していた。
公式は放送当日に情報を出していたので前日に知らないとラジオ・ビデオの録画/録音ができない)※ただコンサートレポなどの一般テキストサイトとしてのサイトはこの頃からあった。

そこでそれぞれのお約束として、「同人禁止」がスレッドの最初に書かれている。
また担当違い、コンビの話は該当スレで行うようにという基本方針が守られ、
則っていないと、(ルールを守れない住人ではないの意で)「お客さんw」「スレチ」と揶揄される。その中の揶揄の一つとして「同人禁止」「同人キモい」があった。

さらにこの板に「ドラマの中の演者同志が本当に付き合っていたらいいのに」という内容のスレはほぼ荒らされて消える。(脳内)お花畑スレと呼称されていたし、
板違いと言われスレスト依頼も頻繁にかかった。

尚、ぴんくチャンネルの801板にも同様にグループのスレがたつ度に荒らされては消える。

そして前後するが1999年に踊る大走査線を皮切りに
2,5次元のドラマ俳優のブームが訪れる。
平成ライダー・ウォーターボーイズ木更津キャッツアイなど
事務所タレントも含めた多くの日本ドラマと
それにまつわるイラスト・小説サイトもあった。

しかしサイトの小説の内容を転載する荒らし行為でのスレ埋め、
サイトの内部URLの晒し行為が頻繁になり、ネットマナーとしてサーチ・同盟などのリンク集は対抗策として申請式メール・クイズ方式が一般化された。サイトも同様である。

それもイタチごっこで、クイズ式もすぐマナー違反となり、
申請式にしても相変わらず荒らし・晒し行為は続いたので
事務所の古参ファンの多くは同人=犯罪者の認識が改まることはないし、今後もないだろう。殆どのサイトは期間限定でパスワードやURLを変更して申請させ続ける形式でのサイトで地下に潜るか、オフライン活動のみを行うか、いきなりサイトを閉鎖していく。また携帯が普及していく過程で規制のゆるい携帯サイトでの夢小説やBL小説がスレに転載され、晒し荒らし行為の素材の補充という形で少なくとも5年位は同行為は続けられていた。

ゼロ年代後半に2ちゃんねるでの同一プロバイダIPアドレスの一斉規制がかかるようになり、PCから簡単にできる荒らし行為への敷居が上がった事とブログ、mixi、MSNチャットに住人が分散したことを理由に、オンラインでは荒らし活動の継続がほぼ収まったが、オフで同人活動に移行した実力のあるサークル以外は
オンラインで活動を続けていた者は殆どいないし、
消息を追うこともできないという状態になった事は端的な事実である。

なので同人誌の奥付にはメールアドレスを記載すれば発行者責任を果たしたとしても
警察に照会されれば身元は割れるし、同人誌をオークションにかけられて
海賊商品として事務所から通報されれば
作家の同人活動生命としてのファン活動(コンサートへの参加)が終わりを迎える事を恐れている。

そこで隠れましょう。わからない人にみせないようにしましょうという村の掟が脈々と受け継がれているし、オフラインのイベントは、コミケ以外ではオフラインの会場かパスワードをかけたサイト内でしか次回参加ができないという対策がとられた形式がここ10年以上続いているのです。